慶應義塾 主将ご挨拶

主将 石田新之介

春暖の候、第91回早慶レガッタが隅田川にて開催されるにあたり、ご尽力くださった諸先輩方、ならびに大会関係者の皆様に部員一同を代表して心より御礼申し上げます。

 

昨年の早慶戦、我々慶應義塾は、男子対校エイトにおいて悲願の勝利を果たしました。5年ぶりに味わう勝利の祝杯は、何事にも代えがたい歓びを与えてくれました。

 

しかし、我々は到底、満足できていません。第二エイト、女子エイトは早稲田に惜敗を喫し、その後に迎えた全日本インカレでは早稲田にリベンジを果たされました。掴みかけていた日本一への切符も、そう簡単には手に入らないという現実を、我々はまざまざと思い知らされました。

 

日本一、そして早慶戦優勝への確固たる覚悟を持って始動した今シーズン、我々は「王者」をスローガンに掲げました。偉大な先輩方が長きに渡って惜しくも逃してきた日本一達成、そして早慶戦優勝を我々のチームで何としてでも成し遂げる。そのような強い想いに、我々は幾度となく奮い立ってきました。また、王者に相応しい徳を身に着けるがべく、「Open mind」、「善を行ふに勇なれ」、「踏み込め」というスローガンを3本の柱に掲げ、仁義を具えた力強い組織を作り上げて参りました。

日々の練習においても、部員一丸となって新たな挑戦をして参りました。練習の量と質の更なる向上を図るため、毎練習で漕破した距離、ウエイトトレーニングでの挙上重量を「見える化」し、数値化による練習量の管理に加えて、部内での競争激化が促進しました。また、慶應の外に目を向け、他大学や社会人チームとの合同練習や並べを積極的に実施いたしました。新鮮な知識や価値観に触れる回数を増やし、常にチームに刺激と活気を生むことに努めて参りました。42名全員がこのような取り組みに真摯に、そして根気強く取り組むことに成功し、間違いなく飛躍的なレベルアップを遂げています。

 

末筆ではございますが、OB・OG、関係者の方々、監督、コーチ、家族、そして仲間の支えの中で、我々は日々当たり前のように艇に乗り、安心して寝食を共にできています。4月17日の勝利をもって、支えてくれる方々への恩返しを必ずや、果たします。

 

全身全霊で隅田を漕ぎきり、桜橋を最初に通過することをここに誓い、私のご挨拶とさせていただきます。