慶應義塾體育會端艇部 主将
岩本 流空
春暖の候、第95回早慶レガッタが隅田川にて開催されるにあたり、ご尽力くださった諸先輩方、ならびに大会関係者の皆様に部員一同を代表して心より御礼申し上げます。平素より慶應義塾體育會端艇部の活動に対し、多大なるご支援とご声援を賜り、誠にありがとうございます。皆様の支えが、私たちが日々の厳しい練習に専念するための基盤となっております。
大学に入学して間もない3年前の春、隅田川で開催された早慶戦を目の当たりにしました。両校の全力を尽くした激闘と、見事に勝利を収めた先輩方の雄姿に心を動かされ、私を含めた多くの同期がそこで入部の志を立て、今日まで練習に励んでまいりました。振り返れば、これまでの日々はあっという間でした。しかし入部以来、我が慶應義塾の対校エイトは勝利を収められずにいます。とりわけ、昨年の早慶戦における宿敵・早稲田の完全勝利と、それに続く活躍は、私たちに大きな衝撃と悔しさを与えました。
この事実を素直に受け止め、現状を打破し全員が追い求める勝利を成し遂げるためには、部全体の底上げが必要不可欠であると痛感しました。現在49名いる部員全員で、チームが直面している課題に対して真正面から取り組み、日々の練習や合宿生活における認識を一つにしてきました。質の高い競技を行うという観点から合宿所の生活空間を再設計するなど、私たちの組織改革はまだ道半ばではありますが、チームは今までにないほど強固に団結していると実感しています。
競技面においては、ローイングに近道はないという認識のもと、漕破距離の重要性を全員で共有しました。週間の総漕破距離を入部以来最も長く設定する一方で、ただ漫然と時間を費やすのではなく、時間を明確に区切り、集中して取り組む時間と休息の切り替えを徹底してきました。さらに、小艇での練習において互いに切磋琢磨する中で妥協を排し質を求めた練習を重ね、日々の練習から基準を高く保ち粘り強く取り組んできた結果、現在私たちは互いの競技に向き合う姿勢に対して深い信頼を持っています。
本日の試合では、これまで積み重ねてきた取り組みを結果として証明します。強敵である早稲田大学を打倒し、強い慶應を体現することこそが、私たちに課せられた使命です。支えてくださったすべての皆様に今日この一戦に勝利という最高の形で恩返しをするため、必ず勝利を掴み取ります。全身全霊で挑み、隅田の流れを制し、桜橋を最初に通過することをここに誓い、ご挨拶とさせていただきます。