慶應義塾體育會端艇部 主将 中村遼太
春暖の候、第94回早慶レガッタが隅田川にて開催されるにあたり、ご尽力くださった諸先輩、ならびに大会関係者の皆様に部員一同を代表して心より御礼申し上げます。
昨年度の積み上げてきたもの全てが砕かれたような敗戦から一年が経ちました。さらに、インカレでは男子はA決勝に1艇も進めないという厳しい現実を最後の最後に打ち付けられました。しかし、慶應義塾はこの苦境から必ず這い上がります。
早慶戦完全優勝、日本一という目標を達成するために、我々 136期は「自進」というスローガンを掲げました。全部員が主体的に自ら進んで物事にトライする事で得られる日々の気づきを実践し続ける事で、練習面のみならず生活面からも強い部活となり、目標達成できると確信しています。
「自進」する為にも、我々はまず生活面から意識改革を行いました。新たに班制度を初め、各々の班で部の課題を考え、解決方法を実践する。我々が求める自らが主体的に考えて、実行することができる環境作りに努めました。特にCOXを中心としたデータ班は我々の部の課題、個人の課題を数値として表したことで、取り組むべき練習が明確となり、効率的な練習の実践に繋がりました。さらに何度もミーティングを重ね自分たちはどういうチームになれば勝てるのか、「日本一のチームとは」と問いかけ、逆算しやらなければならない本質的な部分を考え続けてまいりました。さらに練習面では、毎週のTTの距離を伸ばし、さらにエルゴ測定を毎月行う事で、自分の実力を認識し、成長する為に必要な事を考え実践し続けてきました。これらの取り組みは、57名の部員が同じ方向を向き、同じ目標に向かって努力する、塊となった強い慶應義塾を作り上げたと自信を持って言い切れます。昨年の雪辱は今年でしか果たせません。「燻るな、燃え上がれ」、燻っている暇は一時たりともありません。「絶対に勝つ」熱い想いで必ず早稲田に勝ちます。
末筆ではございますが、OB・OG、関係者の方々、監督、コーチ、家族、マネージャー、そして仲間の支えの中で、我々は日々当たり前のように艇に乗り、安心して寝食を共にできています。重ね重ねになりますが、御礼申し上げます。
4月13日、ここ隅田川にて、日々我々を支えて下さっている全ての方々、応援してくださる全ての方々に「勝利」という形で恩返しを果たします。
部員一同、正々堂々、全身全霊戦い抜くことを誓い、私の挨拶の言葉とさせていただきます。熱い応援よろしくお願い致します。