早稲田 主将ご挨拶

早稲田大学漕艇部 主将   松並大智

 

春爛漫の候、第93回早慶レガッタが隅田川にて開催されるにあたり、ご尽力いただきましたOBOG、ならびに大会関係者の皆様に部員一同を代表致しまして、心より御礼申し上げます。

 昨年の早慶戦、我々早稲田大学は宿敵慶應義塾大学に敗北を喫しました。私は対校エイトに乗っており、ゴールした瞬間の慶應義塾大学の喜び、観客の声援、そして、その時の「悔しい」という一言では到底表すことのできない辛さ、全てを鮮明に覚えています。女子は33連覇、しかし、総合結果は敗北。自分たちの弱さが不甲斐なく、胸が締め付けられました。男子・女子、全クルーが勝つことで初めて応援歌・紺碧の空にもある「覇者早稲田」を体現できます。このまま、負けて終わるつもりは一切ありません。必ずや完全勝利を収めてみせます。

 現部員の男子選手数は23名。早慶戦は対校・第2エイトで18人が出場する総力戦となります。よって、勝利のためには個々のレベルアップが必要不可欠でした。そこで、意識改革・冬の漕ぎこみ・環境づくりという3つを大きな課題として競技に向き合ってきました。

まず、意識改革として「俺がやる」というスローガンを掲げました。日々のハードな練習は勿論、日常生活においても勝利に必要なことは何なのか、部員一人一人が当事者意識を持って考え、勝利のために主体的に取り組んできました。加えて、ローイング面の意識も進歩させ、「早稲田の漕ぎ」の確立や、コーチ・学生間におけるイメージの共有を行ってきました。

 冬の漕ぎこみにおいては、「MILEAGE MAKES CHAMPIONS!」にもあるように小艇での長距離トレーニングを行い、レースに向けた有酸素能力を養ってきました。AT強度の練習も週に1・2回入れることで筋持久力を向上させ、3750mにも屈しない体力づくりをしてきました。

 環境づくりとしては、阿二監督やマネージャーを中心に艇庫環境と食事面から部の強化を図りました。きれいな艇庫と食べ放題の食事で、ボート競技に熱中できる環境を作り上げました。また、OBの方々から差し入れを頂いて開催しているBBQを通じてコミュニケーションを取り、部員の親睦を深めてきました。

 このようなことに取り組んできたのも、早慶戦完全優勝のためです。421日、私たちを日々サポートしてくださっているOBOG、監督・コーチ、保護者の皆様、そして、共に歩んできたマネージャー。すべての早稲田大学関係者に「勝利」という結果で恩返しができるよう、全身全霊、最後の一本まで隅田川を漕ぎきります。

集り散じて 人は変れど

仰ぐは同じき 理想の光 (早稲田大学校歌・3番)

部員一同、早慶戦完全優勝に向かって全力を尽くし、勝利の校歌を響かせることを誓い、挨拶の言葉とさせていただきます。熱い応援の程、よろしくお願いいたします。