早稲田 主将ご挨拶

第90回早慶レガッタが開催されるにあたり、ご尽力いただきました両校OB・OGの皆様、並びに大会関係者の皆様に現役部員一同を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルス感染症が世界を席巻し、激動の一年となりました。第89回早慶レガッタもコロナの影響を免れることはできず、大会中止を余儀なくされました。私は第2エイトのメンバーとして出漕予定であり、大会中止の知らせを聞いたとき、もって行き場のない悔しさが込み上げてきたことを今でも鮮明に覚えています。大会開催に向けてご尽力いただいた皆様も同様かと思います。しかし何より、最後の早慶戦、集大成として臨んでいた当時4年生の先輩方の気持ちを慮るといたたまれなくなりました。大会中止を受け、早稲田独自で早慶レガッタの代わりではないですが、練習の一環としてけじめとなるレース形式のトレーニングを実施しました。早慶レガッタという晴れ舞台はなくなってしまいましたが、そこでの4年生の気迫は胸に迫るものがありました。その姿をみた時、4年生のこの思いは絶対に無駄にしてはならないと強く感じました。

 あれから1年。練習ができることへの感謝、大会が行われることへの感謝を部員一同が感じながら、日々、精進して参りました。

この冬は3か月で除脂肪体重を3キロ増やすという大変高い目標を立て、ウエイトトレーニングや食事による栄養管理を徹底して行ってきました。また、「HIIT」と呼ばれる高強度インターバルトレーニングも定期的に実施し、レース後半でも粘ることのできる体力づくりをしてきました。「正しいことを尋常でない努力で積み重ねる」という内田監督の強化方針のもと、部員一人一人が大きく成長してきたと感じております。

建学の祖、大隈重信候は次のような言葉を残しています。「人間が生きるのは、社会の利益のために存在するということだ。ただ生きているのではつまらない。」好敵手慶應義塾大学との熱い戦いが、先の見通しがつきにくい今の世の中に勇気や希望をもたらすことと信じております。部員一同、正々堂々と最後まで戦い抜くことを誓い、挨拶の言葉とさせていただきます。