早稲田 主将ご挨拶

早稲田大学漕艇部 主将   青木 洋樹

 

桜花の候、第92回早慶レガッタが隅田川にて開催されるにあたり、ご尽力くださった両校OB・OGの皆様、並びに大会関係者の皆様に部員一同を代表して心より御礼申し上げます。

 さて、今年もこの季節がやってまいりました。長く険しい冬を超えたこの4月に、シーズンの幕開けに相応しい本レースを迎えられたこと、そして良き友良き好敵手である慶應義塾と鎬を削る極限の戦いができることを心から嬉しく思います。

 この冬、我々はかつて経験したことのない怒涛の5ヶ月を過ごしました。木目田前監督の下、近年の早稲田の風潮を打ち壊し、より学生主体の組織へと改革を進めました。そして、私のモットーである「早稲田から世界へ」に基づき、個人の成長にフォーカスした代表レベルの練習メニューを敢行しました。もちろんうまくいったことばかりではありませんでした。ですが、部員全員で高みを目指し乗り越えた経験はそれぞれの血肉となり、成長につながっていることは間違いありません。

「努力は必ず報われるのか」それは定かではありません。しかし、努力をし続けること、努力が報われたと感じるまで歩みを止めないこと、それができれば努力は必ず報われる。私はそう信じています。

 今日、その努力が実るかどうかは分かりません。ですが、我々は最後の一漕ぎまで全力を尽くします。この冬の練習の成果を存分に発揮し、応援に来てくださった皆様、支えてくださっている全ての方々に勝利をもって恩返しできることを願い、挨拶の言葉とさせていただきます。