慶應義塾體育會端艇部 監督 小仲正也 (平成10年慶大卒)
本年の早慶レガッタは4年ぶりに有観客のレースとなります。
桜橋の上、袂の応援席、墨堤で沢山の方々が見守る中で開催されるこのレースは、我々にとって待ちに待った無二の舞台です。まだその光景を目の当たりにしたことがない現役部員たちにとって、この上ない格別の時となることと思います。
普段は水上交通で賑わう流域に、一年のうちのこの日だけのために、今年も各所と調整し、コースを作り、素晴らしい舞台を整えてくださいました関係各位ならびに両校のOB・OGの皆様と、早稲田大学漕艇部に対し、現場一同心より感謝申し上げます。
今シーズンは、近年の選手たちが着実に積み上げてきた経験や力をさらに昇華させるべく、森本主将を中心に日々の“追究”を試みてきました。
ただ、昨年の大学選手権決勝や早慶戦で敗れた際の1ストロークで数センチの差は、想像以上に大きいものです。
今までの当たり前であった自分たちの”スタンダード”を覚悟を持って引き上げることが必要です。
ハードワークはもちろんのこと、日常の一挙手一投足に拘り、今までより1ミリでも前に艇を出すために部員全員が全力を傾けられているか。
今シーズンここまで積み上げてきた成果をこのレースで測りたいと思います。
慶應義塾を代表しオールを握る選手には、発艇まで自分たちがコントロールできる部分を徹底し、自分たち本来の力を余すところなく発揮することを望みます。
この大舞台の運営に携わる部員には、自分が担う役割を全うすることで発艇を待つクルーに実力以上の力と想いを送り込むことを望みます。
そして慶應義塾體育會端艇部一丸となって、宿敵とのレースに臨みます。
ご声援のほどよろしくお願いいたします。