早稲田 監督ご挨拶
早稲田大学漕艇部 監督 吉田 英和(平成2年早大卒)
まずは、第95回早慶レガッタの開催にあたり、準備・運営に携わってこられたすべての関係者の皆様に、
心より敬意と感謝を申し上げます。
昨年の早慶レガッタは、OBとして隅田川を訪れ、母校・早稲田の応援をしていました。
桜橋を両校の艇が通過する瞬間、体が川に引き込まれるような感覚を覚えました。
それは、私がかつて漕艇部への入部を決めたときに感じた、不思議で抗いがたい感覚と同じものでした。
レースが終われば、駒形どぜうで、早慶両校の健闘を讃え合う——
慶應は、宿命的なライバルであり、同時に人生を通じた友人でもあります。
そしてこの春、昨年の私には想像すらできなかった立場で、
これまでとはまったく違う目線と責任をもって、隅田川に立つことになります。
私が選手たちに一貫して伝えているのは、「主体性(自ら選び、考え、動く意思)」です。
強制でも、自主性でもない、「主体性」こそが、早稲田をもう一段上の強さへ導くと考えています。
早慶レガッタは通過点です。
全日本ローイング選手権、全日本大学ローイング選手権——
この先も、早慶戦という文脈での戦いは続いていきます。
両校が真剣勝負を重ねることで、ボート競技の魅力が広がり、 新たなファンが生まれていくことを願っています。
冬の厳しいトレーニングに、自ら向き合ってきた選手たちがいます。
冷たい風に吹かれながら、毎日選手の姿をビデオに収め、
食事づくりをはじめとした日々のサポートを担い続けてきたマネージャーがいます。
そして、選手のコンディションを支え、日々のトレーニングと真摯に向き合い続けてきたトレーナーの存在があります。
そのすべてが、この春以降の大きな力になると、私は信じています。
冷たい水の中で、思うように進まない瞬間が必ずあります。
それでも、自ら選び、前へ進もうとする意思を手放さないこと。
震えながらでも、一漕ぎ一漕ぎを積み重ねること。その先にしか、本当の強さはありません。
一人ひとり、そしてチーム全体の「ありたい姿」の実現に向け、 私も副監督・コーチ陣と共に、全力で支えてまいります。
そして、応援してくださる皆様と共に、その歩みを進めていきたいと考えています。




