大会委員長ご挨拶

長谷川 敬輔 (平成11年早大卒)

 

本年は1月1日の能登地方を震源とする大地震や、翌2日の羽田空港での航空機事故と痛ましい出来事が立て続けにおこりました。犠牲になられた方々のご冥福を謹んでお祈りするとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

このような状況のもと、第93回早慶対校競漕大会(早慶レガッタ)の開催にご理解とご協力を賜りまして、心より厚く御礼申し上げます。開催に際し、早慶レガッタ運営委員会を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。

振り返れば本レガッタも社会事情や自然環境等に大きな影響を受けながらも、先人たちの努力とご関係の皆様の多大なるご支援により様々な難局を乗り越え本年93回目の開催を迎えております。

本レガッタは明治38年(1905年)に隅田川向島において第1回大会が開催されました。以降、戦争の影響など2度に亘る中断や水質悪化による開催地の変更などを経て、昭和53年(1978年)に、発祥の地である「隅田川」に戻り開催しております。しかしながら、令和2年(2020年)の年明けから猛威を振るい始めた新型コロナウィルス感染症の影響を大きく受け、その年の89回大会は中止を決定、90回大会では無観客、91回大会では観客を大幅に制限したななかでの開催。そして前回92回大会にてレース数については制限をしたものの、漸く桜橋台東区側の応援席の設置を再開し、隅田川の両岸から多くの皆さまのご声援を頂く中でレガッタを開催するところまでこぎつくことができました。

運営委員会としては隅田川という特殊な環境下において、出場するすべての選手が安心かつ、安全にレースに臨む環境を整えることを最優先に準備を進めてまいりました。そしてそのうえで日本のボート競技発祥の地でもある隅田川をボート競技の聖地として更に魅力を高め、多くの方々に認知していただくべく大会開催を通じて貢献し、多くの皆様に愛されるレガッタにしていきたいと考えております。

本大会においては、前回から設置を再開した桜橋台東区側の応援席での応援合戦はもちろんですが、すみだリバーウォークや吾妻橋上流墨田区側テラス(うるおい広場)での早慶応援合戦の開催など引き続き早慶レガッタをレース以外でもお楽しみ頂ける企画をご用意させていただいております。

また近年、強化を図ってきておりますライブ動画配信についても、年々そのクオィティを高める取り組みを実施してきております。ドローンによる空撮、追尾艇からの水面レベルでの映像、橋上やスカイツリーからなど多くのカメラを配置し、3,750mという長いレースコースをスタートからゴールまであらゆる角度からの映像を駆使し、臨場感あふれるレース中継をご提供させていただくとともに、インタビュー等を通じて本レガッタへかける選手の思いや裏話などもお楽しみいただければ幸いです。

早慶レガッタのホームページから簡単にご覧いただけるようになっておりますので、会場にお越しの皆様にはもちろんのこと、大会当日に隅田川へのご来場がかなわない皆様にも是非ライブ動画配信を通じて応援をいただけますようお願い申し上げます。

そして、この早慶レガッタという最高の舞台に立つ栄誉をあたえられた両校の選手諸君には皆様の大きなご声援を受け、最高のパフォーマンスを発揮し、ハイレベルでフェアな素晴らしいレースが展開されることを期待しております。

最後になりますが、本大会の運営費用を支える広告、協賛を頂きました企業、団体、個人の皆様、ご後援頂きました国土交通省下水道部、日本下水道協会、下水道広報プラットフォーム(GKP)、東京都建設局、台東区、墨田区、中央区、江東区、他様々なご協力を頂きました地元町内会、ウォーターリスクマネジメント協会、レース当日の船舶航行にご配慮を頂いております諸団体の皆様、準備・運営に労力を注いだ早慶両校役員・関係者の皆様に心より厚く御礼申し上げます。

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早慶対校競漕委員会 委員長

長谷川 敬輔