早稲田 HCご挨拶

早稲田大学漕艇部コーチングスタッフを代表して一言挨拶させて頂きます。私は、一昨年までは選手として早慶レガッタに参加しましたが、今年からはコーチとして関わらせて頂くこととなりました。コーチという立場で大会準備を目の当たりにすることで、関係者各位のご理解やご協力、両校OB・OG・ご家族の皆様の献身的なサポートが、隅田川での競漕を可能にしていることを実感し、心より敬意を表します。

  昨年の秋から早稲田大学漕艇部の襷は、内田前監督から木目田新監督へと引き継がれました。新体制のもと、昨年実現できなかった「早慶戦完全勝利」を達成するにあたり、私たちは「スピードの向上」が最重要課題であるとして、大方針に掲げました。スピードを追及するための具体的な取り組みとして、①各選手・各クルーに合ったロウイングの追求、②練習のデータ化・データ分析、③議論の活性化の3つを推進してきました。

ロウイング界では、よく〇〇大学漕ぎや、〇〇国スタイルといった漕法が提唱されますが、それら1つの漕ぎ方を追求し続けることが、船を速く進めるための最適解なのでしょうか。私は、その時代時代に合わせて、すなわち各選手の体格や性格、ロウイング嗜好に合ったテクニック・練習内容をその都度考えて設定し、柔軟に変化させてゆくことこそがスピードを向上させるための最適解だと考えています。しかし、各選手・クルーに合った最適な漕ぎを探すことは大変に難しいことです。そこで、スピードの変化を定量的に測るべく「データ分析」の手法を取り入れました。毎回の練習において、選手の調子や船のスピードをリアルタイムに可視化し記録する体制を整えることで、「スピードが速くなる練習」に常に拘ってきました。また、クルーにとっての最適なロウイングを見つけるためには、コーチからのトップダウン指導ではなく、選手自身でベストなロウイングを探求することが非常に重要であると考え、試行錯誤を繰り返す中で、密なコミュニケーションを重ねて参りました。選手諸君は、過去91回の早慶レガッタの中で最も「スピード」の速いクルーを組み上げてくれると確信しております。本年も応援よろしくお願い申し上げます。