慶應義塾長ご挨拶

今年も、早慶対校競漕大会を開催する運びとなりました。本大会の開催ならびに発展に多大なるご支援、ご協力を賜っております、墨田区、台東区、中央区、江東区、東京都、国土交通省ならびに警視庁、東京消防庁の関係者の皆様、後援・協賛団体や企業の皆様、地元地域の皆様に深く感謝申し上げます。また両校の部長、監督、コーチングスタッフ、OB・OGをはじめ関係者の皆様のご尽力にも、心から御礼申し上げます。

第92回大会は、第88回大会以来の有観客での開催となります。この3年間、選手たちは新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、大会が思い通りに開催できない悔しさを感じてきたことと思います。今大会ではその苦境の中で気付いた、当たり前に練習をし、大会を開催できることへの感謝や幸せを部員一人一人がかみしめ、隅田川という大舞台で大勢の方々の応援の中、最高の大会を創り上げてくれることでしょう。

昨年大会では我々慶應義塾大学は早稲田大学にあと一歩のところで苦杯を喫しました。今年は昨年の悔しさを胸に、必ずや勝利を収めるため、日々猛練習を積み重ねてきたことと思います。両校の選手ともに、これまで練習の成果を存分に発揮し、悔いのない競漕をしてくれることを祈念しております。

今年の慶應義塾端艇部のスローガンは「追究」です。とことん勝利を追い求め、早慶戦優勝、そして日本一への確固たる覚悟を持って挑んだ今シーズンの成果を、応援する皆さんに見せることで感動を与えてください。また目標としている対校エイト、第二エイト、女子舵手付きフォアの全種目優勝を成し遂げてください。

早慶レガッタは隅田川の春の風物詩として、誰もが認める大会に成長し、地元の方々のご協力と、多くの人々に支えられ開催されてきました。自粛生活を乗り越え、今後も地域に密着した歴史ある学生スポーツとして、ますます発展していくことを願っています。

両校の選手諸君の健闘を祈り、エールを送ります。