早稲田大学総長 田中愛治(昭和50年早大卒)
春の隅田川の風物詩「早慶レガッタ」が今年もやってまいりました。今年は、1905年に隅田川向島で第一回大会が開催されて以降、120 年目となる節目の年です。
長い長い年月のなか、様々な困難に見舞われながらも多くの方々のご理解とご協力、そして何より熱い応援に支えられ今日を迎えることができました。
惜しみないご支援をいただきました皆々様に早稲田大学を代表して厚くお礼申し上げます。
早慶戦は学生スポーツにおける究極の対校戦といわれ、試合に出場する選手はもちろんのこと、会場で応援する観客や全国の校友など全ての人々が一体となり、熱狂の渦を生み出す魅力を持っています。私も、学生時代は体育局(現・競技スポーツセンター)空手部で4年間を過ごし、早慶戦の重みは実体験としても十二分に理解しております。
早大漕艇部は、昨年の大会では男子対校エイトの優勝、そして女子対校エイトの34連覇を成し遂げたものの、第二エイトでは敗北を喫し、惜しくも完全優勝を逃してしまうという結果になってしまいました。今年は昨年以上に、日頃から積み重ねてきた努力と仲間を信じ、練習の成果を遺憾なく発揮し、早慶レガッタの完全優勝を達成してくれるものと確信しております。
両校選手諸君が伝統の早慶戦の名に相応しく、正々堂々と戦い、観客の皆さんに熱い感動と歓喜を届けてくれることを、そして、早慶レガッタの歴史に永くその名を残す新たな名勝負が展開されることを、心より期待しています。
最後になりましたが、わが早稲田大学の盟友であり永遠のライバルであります慶應義塾大学及び同大学端艇部の益々のご発展を心からお祈り申し上げます。