三田漕艇倶楽部会長ご挨拶

三田漕艇倶楽部 会長 平岡英介(昭和45年慶大卒)


 元日に発生した能登半島地震でお亡くなりになられた方々に心からお悔やみ申し上げ、被災された多くの方々にお見舞いと1日も早く復旧されることをお祈り申し上げます。

ボート関係でも被害にあわれたものと心が痛みます。

そのような中で第93回早慶対校競漕大会を隅田川で開催できることは感謝に堪えません。

早慶両校のクルーも与えられた環境に感謝し、全力を尽して白熱のレースをお見せすることと確信しています。

開催に際しては、ご理解ご指導ご支援を賜りました慶應義塾大学・早稲田大学・墨田区・台東区・中央区・警視庁及び各警察署・東京消防庁・漁業組合・屋形船組合・その他関係官庁、そしてご協賛各社のご支援とコース設定や当日の運営に当たって準備と実施を担当するOBOG、また地元の皆さまという数多くの関係各位のご協力の賜物であることに心から厚く御礼申し上げます。

昨年は3年振りに有観客大会となり、多数の方々に応援頂くことが出来ました。

本年も多くの方に隅田川にお越し頂き熱い応援を頂ければ幸いです。勿論、今回も例年同様にドローンを駆使してスタートからゴールまでのクリアな映像をお届けします。

今年の慶応対校エイトは昨年のメンバーが数名残っており、例年以上の厳しいトレーニングを重ねています。

昨年はコロナ期間には実施できなかった銚子遠漕を再開し、有志によるボストン遠征としてヘッド・オブ・チャールズに挑戦もしました。

海外のクルーを間近に見て、大きく強くしなやかなブレードワークに圧倒されると共に曲がりくねったチャールズ川 での漕ぎ方が大いに参考になったとのことです。

利根川とチャールズ川での経験を基に隅田川で実力を発揮するものと思います。

波・風・潮の動きに影響されることなく乗り切り、素晴らしいローイングでの勝利を楽しみにしています。

昨年のスポーツ界はWBC優勝に始まり、数多くの大会がありました。大谷選手の活躍は日本中に感動とスポーツの素晴らしさを与えてくれました。

慶応ではレガッタ勝利に続いて、塾高の107年振り甲子園優勝が大変な話題となり大学野球も秋の優勝と神宮大会でも優勝し、大いに活躍と成果を挙げました。

今年はパリオリンピックが開催となりますが、以前のように大学クルーが代表として参加することは出来なく、選抜された選手が代表クルーを組んで参加資格に挑戦する形態です。

是非とも早慶の部員やOBが選抜されてオリンピックに挑戦してもらいたいと思います。

早慶両クルーが全日本とインカレで優勝を争う高い目標を掲げて、ボート競技の経験により人格形成と人間力の向上を目指す有意義なレースになることを願っています。