三田漕艇倶楽部会長 ご挨拶

第91回早慶レガッタ開催に当たりご挨拶申し上げます。この3月に鈴木壮治前会長から引き継がせて頂きました。塾端艇部の発展・部員の人格形成・ボート競技の魅力等に微力ながら尽力させて頂きます。

早慶レガッタはケンブリッジ・オックスフォード両大学の「ザ・ボートレース」に倣い開催した隅田川6000mレースも隅田川の汚染により昭和36年を最後に中断しましたが、水質の改善に伴い昭和53年に隅田川に戻ることができました。この復活に当たっては早慶両校の先輩方の大変な努力により、建設省河川局(現国土交通省水管理国土保全局)を始めとして東京都・台東区・墨田区・警視庁・消防庁・自衛隊・地元町会・漁業組合・遊船組合・その他関係各位のご理解とご協力を得て復活開催が可能となったことを忘れてはなりません。隅田川という一級河川を私学の対校レースに終日貸切で使用できることに改めて関係各位に感謝申し上げます。

一昨年はコロナ感染症による自粛として止む無く中止としましたが昨年は無観客ながら伝統ある隅田川での開催となりました。本年もオミクロン株による感染拡大となりましたが、隅田川での開催ができることは喜びに堪えません。

昨年の対校エイトはスタートから水の開かない白熱のレースでさくら橋では横一線に並びラストスパートの勝負でした。僅差で慶應が勝ち連敗を止めることができましたが、ボート競技の本質である「勝者は勝って奢らず」「敗者は勝者を讃える」ことを学んでくれたものと確信しています。

昨年は1年延期となった「2020東京オリンピック・パラリンピック」が直前まで中止が危惧されましたが、無事に無観客で開催され、スポーツの持つ力・勇気・感動を与えてくれました。前回の昭和39年の東京オリンピックには早慶のボート選手が多数選ばれて参加しました。現在では参加基準が異なるとは言え

オリンピックのボート競技に早慶の選手が出漕し好成績を納めることになってもらいたいと念願します。

また、オリンピックの開催により日本のボート界の念願であった国際基準のボートコースが「海の森水上競技場」として完成しています。今年の全日本は海の森で5月に第100回記念大会として開催されますが、早慶両校のクルーが早慶レガッタでの勢いを増して新たなボートコースで全日本制覇を目指し、なお一層の研鑽と努力を積んでくれると確信します。

終わりに大会開催準備に多大な尽力を頂いた運営委員会の両校OBOGの皆様と、ご支援頂いた企業各社様そして関係当局や関係者の皆様に心から厚く御礼申し上げます。