本年も春の風物詩とも言われる第92回早慶対校競漕大会を隅田川で開催することは慶びに堪えません。
これも偏に開催に際してご理解ご指導ご支援を賜りました慶應義塾大学・早稲田大学・墨田区・台東区・中央区・警視庁及び各警察署・東京消防庁・漁業組合・屋形船組合・その他関係官庁、そしてご協賛各社のご支援とコース設定や当日の運営に当たって準備と実施を担当するOBOG、また地元の皆さまという数多くの関係各位のご協力の賜物であることに心から感謝し厚く御礼申し上げます。
ここ2年間は無観客大会としてOB・OGの皆さま方には 隅田川にお越し頂けず、ドローンを駆使した映像での応援をお願いする状況でしたが、本年は行政の規制緩和に伴い久し振りに本来の多数の観客による観戦と応援が可能となり、部員一同はこれを励みとしてコロナによる練習制限にもめげず、例年以上の厳しいトレーニングを積んできました。
ここ数年の僅差によるレースを上回る素晴らしい好レースをしてくれるものと確信しております。
また好敵早稲田大学漕艇部は本年120周年を迎えられ心からお祝い申し上げます。
川のレースは皆様もご存じの通り、波・風・潮の影響を如何に乗り切るかが漕手としての技量であり、更に複数のインカーブ・アウトカーブを如何にスムースに舵を切るかコックスの技量が試されます。
これこそが単に長距離を漕ぐだけでは無い、川のレースの醍醐味と言えます。
昨年のスポーツ界では北京五輪で最多メダル獲得、大谷選手や八村選手の活躍、サッカーW杯でドイツ・スペインを撃破等々「スポーツの持つ力と魅力」を充分に発揮し、国民の皆さんに勇気と感動を与えてくれました。
是非とも早慶両クルーによるレベルの高い白熱した好レースでスポーツの素晴らしさボートの魅力を表現して下さい。
日本ボート協会はこの1月より「公益社団法人日本ローイング協会」に改称しました。
現在は変革の時代です。早慶両クルーが全日本とインカレで優勝を争う高い目標を掲げて、人格形成と人間力の向上を目指し有意義なレースになることを願っています。