稲門艇友会会長 ご挨拶

第91回早慶レガッタを開催させて頂くにあたり、先ずもって多大なご理解とご協力を賜りました地元の皆様を始め関係のご当局や企業の皆様に心より感謝申し上げます。

隅田川の春の風物詩と言われる本大会も、一昨年は中止となり昨年は無観客での開催を余儀なくされるなど、第一回から数えて117年となる歴史の中でも極めて特異な厳しい環境下にあります。それだけに開催につきご尽力頂き支えて頂いた多くの方々に重ねて厚く御礼申し上げます。

足掛け3年に及ぶコロナ禍により、両校の部員は変則的な学園生活と練習環境を強いられて参りました。一時は合宿や全体練習が制限され、活動自体を自粛せざるを得ない時期もあり、モチベーションを維持するこが極めて難しい状況でした。

部員の活躍を支援するOB・OG組織の活動も厳しく制約せざるを得ませんでした。早稲田ではリスク上、合宿所である艇庫への訪問は自粛して頂き、従って激励や応援など対面での部員達との交流は原則出来ない状況です。

このようなコロナ対応の基本は変わらず継続中ではありますが、両校部員のこの伝統の早慶レガッタにかける想いは聊かも萎えることなく、寧ろ厳しい環境が部員たちを一段と強く鍛え上げている感がいたします。昨年の対校エイトは0.87秒という歴史的な僅差のレースとなり、伝統の一戦に相応しい見ごたえのあるレース展開となりました。

また大会の準備・運営を担う両校OB・OGからなる早慶レガッタ運営委員会も、開催環境が不透明な中、隅田川での応援が叶わなくても日本のみならず世界中の誰でも何処からでも応援参加が可能となるようインターネットでのライブ配信を強化し、ドローン撮影や、レース艇へのGPS装置の設置など、臨場感を感じて応援頂けるよう尽力しています。

未だ厳しい環境ですが、Withコロナを念頭にオール早慶で果敢に対応して参り、選手諸君の臨戦態勢も開催運営態勢も完全に整いました。日本のボート界も既に3年後のパリオリンピック・パラリンピックに向け始動しています。本日の早慶レガッタがその先駆けとして相応しいレースとなることを期待しております。