第92回早慶レガッタの開催にあたり、多大なご理解とご協力を賜りました地元の皆様を始め関係当局の皆様、ご協賛いただきました各種企業の皆様に心より感謝申し上げます。
隅田川の春の風物詩と言われる早慶レガッタは、これまでも皆様のご協力を得て開催してまいりましたが、今ではコロナウイルスの感染拡大によりガイドラインに基づいた大会運営や会場設営が義務付けられるようになっております。それだけにここ数年、開催に並々ならぬご尽力をいただいた準備委員会の皆さんなど多くの方々に重ねて厚く御礼申し上げます。
運営側だけではなく、両校部員の活動もこれまで様々な規制や制限を受けてきました。平常に戻りつつあるもののまだまだ予断を許さない状況にあります。今では4年生以下、全部員がコロナウイルスの感染拡大の渦中に学生生活と日常生活を送っているという状況となりました。このような中で、適切な目標設定や達成までのアプローチ、振り返りや評価を行うというプロセスをしっかり踏むことが重要だと思います。幸いにして、ここ数年の対抗エイトのレースは中止となった大会を挟み非常に見ごたえのあるレースとなっています。昨年は50㎝という史上まれにみる僅差のレースとなり、両校の意地と意地がぶつかり合い最高のレースを見せてくれました。改めて勝つか負けるかというマッチレースの醍醐味を味わうことが出来ました。これも両校部員の意識の高さが結果として表れたものだと確信しております。
また、監督やコーチ陣も制限のある中での学生指導と自身の生活環境の変化、またウィズコロナへと移り変わる中でのコーチングに苦慮されたことは想像に難くありません。OB・OG組織の活動もこれまで制約された中での活動となっていますが今後の動向に注視しながら今まで以上の活動ができれば、と考えています。
今大会は、4年ぶりに有観客での開催を想定しております。両校の鍛えられたクルー同士の最後まで決して諦めない熱いレースを期待いたします。フランス・パリでのオリンピック・パラリンピックも明年に迫ってきました。今年の早慶レガッタを機に両校の部員が更に精進され世界で活躍されることを祈念いたします。