慶應義塾 部長ご挨拶

今年も隅田川の早慶レガッタの季節がやってまいりました。昨年夏の酷暑といい、日本の四季の風情はどこかにいってしまったようにも感じますが、この伝統ある早慶レガッタは本格的な春の到来を感じさせてくれます。

一昨年の対校エイトでは慶應史上初の6連覇を逃し、昨年は全種目において早稲田大学の姿を前方に見てゴールすることが叶いませんでした。平成最後の早慶レガッタを迎えるにあたって今年の慶應クルーは、新監督と新ヘッドコーチのもと、正月を返上して合宿し、全ての種目において昨年の雪辱を果たすべく選手が一丸となって練習を積み重ねてまいりました。その成果をぜひご覧いただきたいと思います。

昨年は大学スポーツ界の危機を感じる1年でもございました。ここ隅田川で開催される早慶両校による伝統の一戦において、両校の選手が日頃の鍛錬の成果を遺憾なく発揮し、これぞ大学スポーツという白熱したレースを展開してくれることを期待しています。本日、隅田川に足を運んでいただいた全ての皆様に感動を与え、また来年も観に来たい大会として心に残るレースを期待しています。

2020東京オリピック・パラリンピックまで1年、多くの人の目がおのずとスポーツに向けられると思います。Oxbridgeを招いての海の森水上競技場完成記念レガッタでもう一度早慶が艇を並べるかもしれません。この1年がボート競技への関心を高める1年になって欲しいと思っています。

さて、春の行楽シーズンに桜の名所でもある隅田川で開催される早慶レガッタは、早慶両校の関係者だけで運営できる大会ではございません。東京都、墨田区、台東区、中央区、江東区の皆様、協賛企業・団体の皆様、そして警察および消防のご理解とご協力があってはじめて運営可能になるものです。この場をお借りして、すべての関係者の皆様に心から御礼申し上げます。選手諸君も、レースでは力を存分に出し切り、ゴール後は相手を讃え、ご協力いただいた皆様、観戦に来ていただいた皆様、日頃お世話になっている皆様への感謝の気持ちを忘れない、そんな学生らしいオアーズマンシップを発揮していただけたらと思います。