早稲田部長ご挨拶

早稲田大学漕艇部 部長 松居辰則(昭和63年早大卒)

 

 2024年4月から漕艇部長を仰せつかっております松居(人間科学学術院)です。部長を拝命してから1年が経ちました。この間、レース観戦、イベント等を通して選手の皆さんのご活躍を拝見したり、監督、コーチ、主務・副務の皆様、OB・OGの方々と漕艇部の現状や可能性を私自身の思い出とともに語らせていただき、私自身の中の「部長魂」がさらに勢いづいたように感じております。さて、昨年度の結果はいかがでしたでしょうか?「無駄な経験は無い」という考えは大切です。何事も良い時も悪い時もあります。良い時は思いっきり喜び称えあう、そして、悪い時は徹底的に振り返って次につなげることが大切で、むしろ後者の方が大切です。仲間と大いに語り合ってください。何事も上昇下降を繰り返しながら全体として上昇する(局所的なピークに満足しない)ことが大切です。そのためには、悪かった時の学習にかかっています。仲間と大いに語り合ってください。それから、(いつも申し上げておりますが)「相手は世界である」という意識を常にもってレースのみならず日頃の練習や生活を送っていただきたいと思います。技術・体力のみならず人間的(早稲田大学では「人間的力量」という理念を大切にしています)にも大きく成長していただきたいと思っています。漕艇競技は「調和」の競技だと思います。心技体のすべてを高いレベルで整えて臨んでください。

 早慶レガッタは年度で最も早く開催される早慶戦です。多くの皆さんが注目しています。「世界」に向けての良いスタートなるよう、頑張ってください!それから、この早慶レガッタを実現するために、墨田区、台東区、江東区、警視庁、東京消防庁などの関係省庁、地元の皆様、協賛企業各社、歴代のOB・OGなどのご支援・ご理解のもと、両校の部員がまさに「手作り」で運営しています。感謝の気持ちをもって、すべてのレースで、すべてのクルーが「OneWaseda」の旗のもと、全力を出し切り、勝利の栄冠を勝ち取り、1年の漕艇シーズンを気持ちよく始められることを期待します。